2/25に第一回の即位大嘗祭違憲訴訟の口頭弁論が行なわれました

この日の裁判は東京地裁103号の広い法廷。裁判の開始前に、裁判所前に集まってならんで入廷しました。その後、傍聴券を受け取って法廷へ。

第一回ということで、原告からの意見陳述。
最初に原告代表の佐野通夫さんが立ち、今回の訴訟に対し、裁判所が国費支出の差し止めを求めた請求をまったく一方的に分離し、さらに請求を却下したことを厳しく批判。続けて、本来はすべての政治的権限を否定されているはずなのに、このかん天皇や皇族が前面に立ち現れ、その政治意思を実現しようとしていることの問題を、憲法論から展開しました。
また、堀江有里さんからは、キリスト者として、かつての日本基督教団が天皇の名のもとに戦争協力させられる中で成立させられた歴史をふりかえり、天皇制への翼賛への批判が話されました。さらに、天皇制が女性差別、女性の権利の侵害とともにあること、またそれは同時に異性愛主義による性差別としても存在しているということを話されました。

続いて、弁護団からは、吉田弁護士が、さまざまな論点から現在の天皇制が差別や抑圧のシステムをつくっていることを指弾。酒田弁護士からは、天皇制を議論することすら委縮させられている現在、今回の訴訟が現在ある唯一の天皇代替わりを論じる場であり、だからこそ民主主義のためにもこの訴訟が重要であると述べました。

裁判後には弁護士会館で報告集会。たくさんの豊かな発言がありました。詳しくはまたあらためて報告します。